5月15日(土)

近況

GWは暦通りに休みが取れたので、2泊3日で信州に旅行に出かけていました。群馬は富岡にほど近いところに奥さんの友だちが住んでいて、1歳過ぎの娘さんが居るので、遊びにお邪魔がてら1泊させてもらいました。次の日は軽井沢近辺で一緒に遊んだあとに、小諸の中棚荘という旅館に泊まりました。藤村ゆかりの宿ということでしたが、温泉あり、露天風呂ありで、ひさしぶりに日本旅館の良さを堪能しました。こじんまりした宿で応対もとてもよかったので、また機会があったら泊まってみたいです。

先週末は京都から両親が来たので、奥さん子どもを連れて一緒に葛西臨海公園に遠足(?)もどき。葛西臨海公園なんて行ったのは10年ぶりですが、あんなに立派だったかしらと思わせるぐらいすっかり憩い&遊びの場としてにぎわっていました。木陰の下でお弁当を食べられたのもなかなかよかったです。

とか書くと、まともなことをしてるように思われますが(笑、まぁそれ以外はぼちぼち。ようやくQuartett!に取り掛かったら、あっと言う間にフルコンプ(シャル→ユニ→スーファ)してしまいました。前作よりはよかったかなぁ。でも同人誌の域を出ていないのは相変わらず。話は好きでしたけど、最初にシャルをやってしまったのはちょっともったいなかったかな。話としてもシャルのがいちばん好きかな。最後が平凡な日常に落ち着くところがらしくて。FFDはよく出来ていて、かつそれなりに使いこなされているような気がしたけど、実際は手間がかかってしょうがないんじゃないかと思われ。話が短かったのはそれが原因?まぁもともと話で読ませるひとではないので、どうでもいいですが。

にせはE3が終わっていよいよってところですか。秋のTGSは現地に居るのでは説が出ていますが、どっちにしても無事に迎えられるといいなー。

5月22日(土)

「街の灯」(北村薫・文藝春秋)

街の灯

ひさしぶりの北村薫。昭和初期の東京、女子学習院に通う社長令嬢である主人公とその運転手ベッキーさんを軸にしたいわゆる北村ミステリ。「銀座八丁」が特に小気味よい。桐原勝久と主人公のやりとりなんかは、昔の位をもったひとはほんとにこんな芝居みたいな会話を交わしていたのだろうかと思うぐらい品がある上に隙がない。どうやらシリーズものになりそうなので、この先も楽しみにしたい。

しっかし。北村薫は令嬢好きなのかしら?覆面作家シリーズしかり、「リセット」しかり。いや好きだからいいんだけど。

5月28日(金)

「花とアリス」

というわけで。公開終了の5/28に会社を抜け出して、新宿文化シネマの最終回を観てきました。10分前ぐらいに着くと既に立ち見状態。「お立ち見になりますが構いませんか?」という窓口のお姉さんの問いかけに「っていうか明日からやってないんでしょ?」と突っ込みのひとつも入れたくなったが、さりとて状況が変わるわけではないので、そのまま場内最後方の壁際に陣取る。金曜日の晩で最終回でしかも座席数が60足らずのスクリーンじゃ致し方ないところかも。映画を立ち見なんてするの何年ぶりだろう。

率直に言うとマニアックな映画だった。ひいきめにみても一般ウケするとは思えない。でもそういう前提の上では堪能できましたです。

とにかくアリス役の蒼井優がキレまくってた。ハナ役の鈴木杏を目当てに行ったんだけど、ちょっと損な役回りだったかなー。ラストにアリスが制服のままバレエを躍るシーンがあるのだけど、これはすごかったー。いやいや岩井映画はこうでなくっちゃという... 垂涎モノですよ(ぉ。これでハナの落語が聴けてたら言うことなかったんだけど、そこはちょっとおしかったなって思いました。前半での同級生が作品にするためのバレエ教室で写真を撮るシーンもなかなか。青春の1ページって感じで百合方面なひとにもサービスと(ちがいます)。

個人的にはあと10年ぐらいしてから見るとなかなかに思うところありなんだろうなぁ。おうちでまったり観るような映画ではなかったので、なんとか観られてよかったです。

5月29日(土)

再び結婚式@京都

3月に引き続き、高校時代の同期の結婚式で京都へ。新郎は大学でアメフトの主将をやってたぐらいなもんで、披露宴は異様な盛り上がり。午後3時半から始まって終了予定の6時を大幅に過ぎ、午後7時40分終了。こんなに長い披露宴は初めて。でもみんなで歌って騒いで、単純に楽しかったす。

場所は高台寺の手前、竹内栖鳳の旧邸「東山艸堂」を披露宴ができるように直したところで、窓からは東山が見え、料理もおいしくてなかなかでした。帰りにそこから南座まで散歩がてらぶらぶらと歩いてみました。途中花見小路を通るにと、通りが妙に明るく店の前にメニューを出してるような店が軒をつらねていたり。はて?僕の感覚からいうとあの界隈はちょっと恐くて近寄りがたい雰囲気があるところだったんですが... すっかり「きれいに」なってしまったようです。まるで時代劇のセットを見ているような気分でした。披露宴をしたところもそのひとつなようなものだったのかもしれません。

実家の近所もマンションが増えて、まぁそれ自体は仕方がないような気もするのですが、うちの親曰く「誰が住んでるか、顔が見えん」というような話を聞いたりすると、京都の町家というコミュニティ文化は、もはや消えつつあるのかなと思えてしまいます。ここ数年、京都の町中には古いおうちを改造したお店がたくさんできてるのですが、もはやそれはただの入れモノで残骸なんですね。特に感傷的な気分は感じないけど、壊れたものは元には戻らない。おそらく僕の記憶にある町はもうそこにはないのだという事実だけは間違いなさそうです。

まぁ僕も結局戻らんかったし、とやかく言える立場にはないのだけど。