2004年5月28日(金)

「花とアリス」

というわけで。公開終了の5/28に会社を抜け出して、新宿文化シネマの最終回を観てきました。10分前ぐらいに着くと既に立ち見状態。「お立ち見になりますが構いませんか?」という窓口のお姉さんの問いかけに「っていうか明日からやってないんでしょ?」と突っ込みのひとつも入れたくなったが、さりとて状況が変わるわけではないので、そのまま場内最後方の壁際に陣取る。金曜日の晩で最終回でしかも座席数が60足らずのスクリーンじゃ致し方ないところかも。映画を立ち見なんてするの何年ぶりだろう。

率直に言うとマニアックな映画だった。ひいきめにみても一般ウケするとは思えない。でもそういう前提の上では堪能できましたです。

とにかくアリス役の蒼井優がキレまくってた。ハナ役の鈴木杏を目当てに行ったんだけど、ちょっと損な役回りだったかなー。ラストにアリスが制服のままバレエを躍るシーンがあるのだけど、これはすごかったー。いやいや岩井映画はこうでなくっちゃという... 垂涎モノですよ(ぉ。これでハナの落語が聴けてたら言うことなかったんだけど、そこはちょっとおしかったなって思いました。前半での同級生が作品にするためのバレエ教室で写真を撮るシーンもなかなか。青春の1ページって感じで百合方面なひとにもサービスと(ちがいます)。

個人的にはあと10年ぐらいしてから見るとなかなかに思うところありなんだろうなぁ。おうちでまったり観るような映画ではなかったので、なんとか観られてよかったです。