2004年5月29日(土)

再び結婚式@京都

3月に引き続き、高校時代の同期の結婚式で京都へ。新郎は大学でアメフトの主将をやってたぐらいなもんで、披露宴は異様な盛り上がり。午後3時半から始まって終了予定の6時を大幅に過ぎ、午後7時40分終了。こんなに長い披露宴は初めて。でもみんなで歌って騒いで、単純に楽しかったす。

場所は高台寺の手前、竹内栖鳳の旧邸「東山艸堂」を披露宴ができるように直したところで、窓からは東山が見え、料理もおいしくてなかなかでした。帰りにそこから南座まで散歩がてらぶらぶらと歩いてみました。途中花見小路を通るにと、通りが妙に明るく店の前にメニューを出してるような店が軒をつらねていたり。はて?僕の感覚からいうとあの界隈はちょっと恐くて近寄りがたい雰囲気があるところだったんですが... すっかり「きれいに」なってしまったようです。まるで時代劇のセットを見ているような気分でした。披露宴をしたところもそのひとつなようなものだったのかもしれません。

実家の近所もマンションが増えて、まぁそれ自体は仕方がないような気もするのですが、うちの親曰く「誰が住んでるか、顔が見えん」というような話を聞いたりすると、京都の町家というコミュニティ文化は、もはや消えつつあるのかなと思えてしまいます。ここ数年、京都の町中には古いおうちを改造したお店がたくさんできてるのですが、もはやそれはただの入れモノで残骸なんですね。特に感傷的な気分は感じないけど、壊れたものは元には戻らない。おそらく僕の記憶にある町はもうそこにはないのだという事実だけは間違いなさそうです。

まぁ僕も結局戻らんかったし、とやかく言える立場にはないのだけど。