「これまでのあらすじ。」(2003年01月分)

by じょばんに/みわやすたか(miwa@naucon.org)

→最新の日記へ

1月6日(月)

新年あけましておめでとうございました

12/31〜1/6は姫を連れて京都に。 「赤ちゃんのうちにできるだけいろんなひとに会わせるのがいい」 というのがうちの奥さんの持論なので、 それを実行すべくベビーカーを押してあちこち駆けずり回ってました。 一番傑作だったのは、六甲道に住む大学時代の友人に会うべくJRに乗ってたら、 高校のときの友人に偶然出会ったこと。卒業して以来会ってなかったので、 もうかれこれ12年振りぐらいになろうか。 たまたまその日のたまたまその電車のたまたまその車両に乗り合わせる確率が、 いったいどれぐらいになるか計算しようとも思わないけど、 意志の力みたいなものが働いたとしか思えない、不思議な体験でした。

JR東海御中

もうかれこれ20年以上、東京への上京や京都への帰省に新幹線を利用しております。 初めて乗った頃から比べると格段に便利で快適になりました。 新車の700系の乗り心地はよく、のぞみ増発も品川新駅も期待しています。 でも東京駅にも京都駅にもホームとコンコースを結ぶエレベータがありません。 大荷物とベビーカーと子どもを抱えての上り下りは非常に大変です。 なんとかなりませんか。

今まで気づきませんでしたが、 新幹線のように基本的に長距離移動するための列車を乗るホームに エレベータがないというのは本当に意外でした。 ベビーカーはともかく、 トランクを転がしてるひとは少なくないと思うんだけどなぁ...。


1月10日(金)

安倍さんのコメント

安倍さんのページの 通販のお知らせという欄に、自分の同人誌がネットオークションや中古同人誌屋で 高値で取り引きされていることに対するコメントが載っているのですが、 最後の一文の

『また、同じ数千円なら、灰羽のDVDやサントラ、マキシシングルを買った方が絶対にいいです。DVDは、僕もロイヤリティが発生する立場なので、こういう物言いもアレなんですが、転売屋を喜ばすより、こういう商業的に難しい作品に真摯に取り組んでくれたスタッフや制作会社、スポンサーに少しでも報いてあげてください。よろしくお願いします。』

は、作ってる本人の発言だけに妙に重みがある。 灰羽はほんとよく世の中に出たもんだなと改めて思った。

話はずれるけど、同人誌に限らず僕がCDやDVDを買うときって、 その音楽や映像をいつでも楽しみたいということや、 所有欲みたいなものもあるんだけど、 気分としてはやっぱり作ったひとにちゃんとお金を払いたいと思うからなのね。 それが作品を作ったひとに対して僕ができる唯一の恩返しなのかなって。 もちろんそれとは別に寄付という考え方もあるけど、 作ったひとに対してじゃなくて純粋に作品にお金を払いたいので、 そうするとお金を出して作品を買うという以外にはないのかなと。

音楽CDのコピーに絡んで、著作権とか私的複製の権利とかそういう話になると、 音楽会社は「文化の破壊だ」とかなんとか大仰なことを言ってるけど、 もっと根本に戻って、この音楽を作るのにこれぐらいお金がかかっているので、 だからこの CD はこれぐらいの値段がします、 ということをちゃんと説明すべきだと思う。 で、そのお金のうちこれぐらいアーティストに還元されて、 そのひとの生活を支えていますと言えば、 CDを買う行為が単に物の所有権を得るというだけでなくて、 その作品なりアーティストを支えているということにつながると実感できるんだと 思うんだけどなぁ。

僕は印税をもらうような仕事をしたことがないのですが、 うちの奥さんはそんなに大きな額ではないけど印税収入があって、 それは名も知らないひとがお金を出して本を買ってくれたうちの一部だ と思うとき、やっぱりそこに読者との具体的なつながりが実感できるのだけど、 読者の方からすると、 著者に対して作品の作り手という以外に具体的なつながりを感じられるか、 というとあまりないと思うのね。 もちろん著者から、あるいは出版社なりから「それなりの対価が欲しいので、 もし気に入ってくれたら図書館で借りるんじゃなくてできるだけ買ってください」 というのは、あまりにストレートな主張過ぎて恥ずかしいかもしれないけど、 わからないものはちゃんと主張してもいいと思うし、すべきだと思う。 どれぐらいの割合が誰に還元されるかというのは、 かなり秘密な部分もあるので具体的な額を出したりすることはできないと思うけど、 著作物に対する対価とはいったいなんなのかということを、 作り手も受け手も考えるような環境になればいいなと思う。

…とかなんとか言いつつ、実はソレ系のCDやDVDを買うための理論武装だったりも(ぉ。


←最新の日記へ

Powered by naucon.org