読書日記(ダレン・シャン −奇怪なサーカス−)
by 鈴木 宏枝
[WebSite] Hiroe's Home Sweet Homepage

ダレン・シャン −奇怪なサーカス−(だれん・しゃん きかいなさーかす)
原題Cirque Du Freak読んだ日2001.8.30
著者Darren Shan(ダレン・シャン)訳者橋本恵画家(N/A)
出版社小学館出版年月日2001.7.10原作出版年2000
感想 いやな本だった。むしろ、これはホラーなのかな。描写もそうだけど、「あのときああしていなければ、今、こんな風になっていることはなかったのに」という後悔調の回想一人称を使うことで、今の状況のひどさをたえず思い出させ、「恐怖を見たい」気持ちに火をつける。
 訳者の方は、「抱きしめたくなるほど素敵なダレン少年」と後書きで書いているけど、私はそうは思わなかった。この少年には、くっきりした性格や魅力を感じることができない。しかも、スティーブン(彼も、なぜバンパイアになりたくて、なぜそれもかなわない「悪い血」なのかはっきりしない)と永遠の対決状態に入っていくのが、ほんとにただの誤解なんて。
 まあ、佳境は2作目以降なんだろうなあ。


鈴木 宏枝
[Mail] hiroe_ms@nifty.com

$Id: books.cgi,v 1.42 2010/09/23 08:35:15 yasutaka Exp yasutaka $