読書日記(タイコたたきの夢)
by 鈴木 宏枝
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タイコたたきの夢(たいこたたきのゆめ)
原題(N/A)読んだ日2001.8.13
著者ライナー・チムニク(らいなー・ちむにく)訳者矢川澄子画家(N/A)
出版社パロル舎出版年月日2000原作出版年(N/A)
感想 <ゆこう どこかにあるはずだ もっとよいくに よいくらし>といい、タイコを叩きながら、材木や麦をかついで放浪していくタイコたたきたちの寓話。というとタイコたたきが大胆で勇気のある人々に思えるけど、そうではなく、戦争をしたり侵略をしたりもする。仲間も死ぬし、落ち着いて得た平安の土地でも、怠けて飢えることもある。もちろん、協力しあったり、希望に燃えたりする心沸き立つ描写もある。善悪ではなく、<どこかにあるはずだ>と行かずにはいられない、野心ある人々を、称えるのではなく貶めるくのではなく、そのまま書こうとしているよう。
 パロル舎の装丁は、さすがのきれいさだった。


鈴木 宏枝
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