読書日記(くまって、いいにおい)
by 鈴木 宏枝
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くまって、いいにおい(くまって、いいにおい)
原題(N/A)読んだ日2000.8.22
著者湯本香樹実(ゆもとかずみ)訳者(N/A)画家堀川理万子
出版社徳間書店出版年月日2000.7.31原作出版年(N/A)
感想 安心しちゃうにおい。ふんわりしたにおい。あー、いいにおい。お日さまのふとんとか、こうばしいクッキーとか、単品じゃなくて、全部がいりまじっていて、全部がほんとうみたいないいにおい。人(この話ではくま)の中で、匂いは複雑。嗅覚は一番プリミティブで、一番儚いって聞いたことがある。
 ストーリーは湯本さんらしいひねりもあって、動物観察と、それぞれのキャラがユーモラス。涙ほろりの感動にいきかけて、最後の味のある軽い転回がまたいいかも(あくまで、軽く)。○○っていいにおい。


鈴木 宏枝
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