読書日記(おやすみなさいトムさん)
by 鈴木 宏枝
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おやすみなさいトムさん(おやすみなさいとむさん)
原題Goodnight Mister Tom読んだ日2000.7.21
著者Michelle Magorian(ミシェル・マゴリアン)訳者中村妙子画家(N/A)
出版社評論社出版年月日1991.8.10原作出版年1981
感想思いがけなく、豊かでおもしろく、ユーモアのあって深い本を読んだ。止まらなくなってしまった。最初は、マシュウの子育てを見ているような印象。ロンドン―田舎、虐待―愛、男―女、死―生など、様々な対称が織り込まれ、戦争という底流にリアリティを求めながら展開していく。トムのキャラクター、海辺での遠足、村の共同体、子どもたちの仲間意識。パラダイス・良きホームであることに、ファンタスティックな読みの楽しみがある。そして、ザックの死を受け入れていく場面。赤ちゃんとのかかわり。うるっとしてしまった。魅力的なザックやキャリー。いい本に出会えた・・・。


鈴木 宏枝
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