みねこさんの読書日記(31〜40件目)
by みねこ |
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著者 | Alex Shearer | 出版社 | 求龍堂 | 読んだ日 | 2004.8.20 | 書いた日 | 2004.8.20 |
著者 | Jullia Alvarez | 出版社 | 講談社 | 読んだ日 | 2004.8.20 | 書いた日 | 2004.8.20 |
著者 | DAN BROWN | 出版社 | 角川書店 | 読んだ日 | 2004.8.20 | 書いた日 | 2004.8.20 |
著者 | Karen Hesse | 出版社 | 白水社(Uブックス) | 読んだ日 | 2004.7.14 | 書いた日 | 2004.8.20 |
著者 | James kru(上に・・)ss | 出版社 | 未知谷 | 読んだ日 | 2004.6.1 | 書いた日 | 2004.6.4 |
感想 | 40年以上前にドイツで書かれた物語。 プロローグが心憎い。実に巧みに、この本の作者として登場する人物と、作者にこの物語を語っている人物(実は物語の中でとてつもない体験をした張本人)、少年と取引して彼の笑いを手に入れた男爵を登場させる。ここでぐっと引き込まれてしまった。 心の底からのとびきりの笑いと笑顔を生まれながらに持っていたティム。3歳の時母を失って継母や義理の兄につらくあたられても、父親と過ごす競馬場での日曜日の楽しい時間を心待ちにすることでそんな日々をやりすごしていた。ところがその父親が不慮の事故で亡くなってしまう。 そんな折、ある男がティムにあらゆる賭に勝てる力と引き替えに笑いを引き渡す、という契約を結ばないか、と持ちかける。 物語の主眼はティムが失ったものの価値に気付き、笑いを取り戻そうとする過程にある。その展開もスリリングで楽しめる。しかし巨万の富を築き、悪事を重ね、お金ですべてに片が付くと思っているリュフェット男爵は、なぜ、それほどまでにティムの笑いを欲したか、そこのところの背景をもう少し書き込んであってもいいのではないか、と思った。ティムが船乗りになって、またリュフェット男爵と行動を共にしつつ笑いの奪還を狙う時期に出会う人々が魅力的。家をでて船乗りになるためにハンブルグの町に向かう電車に乗り合わせ世話になるリッケルトさん(実は船舶会社の社長だったのだが…)のお母さんがいい。笑わないティムに何とか笑いをとりもどさせようと「金のがちょう」の人形芝居に連れ出すのだ。この天衣無縫にしてしたたかなおばあさんの前で、ティムは涙がでるほど笑っているおばあさんの姿が泣いている姿とよく似ていることを発見。おばあさんの「笑ってほしい」という気持に「嘘笑い」で応えるのだ。この「金のがちょう」「人形芝居」が物語の展開の重要な伏線になっていく。 |
著者 | Ursula K.Le Guin | 出版社 | 岩波書店 | 読んだ日 | 2004.5.25 | 書いた日 | 2004.6.1 |
感想 | 『影との戦い』を再読した後、『こわれた腕輪』『さいはての島へ』を少しずつ読み進んで、この時期に『帰還』へと至ったことにごく私的な感慨が重なり、得難い読書の時間となった。 ある者は外側からの力で、ある者は自らの意志で、今、自身がいる場所にいる。そして、その場の持つ論理には抗えない。『こわれた腕輪』でアチュアンの墓所と決別し邪なるものの器、大巫女アルハから幼時の名テナーに戻れたのは、ゲドの魔法の力と知恵が働いて、という側面もあるが、テナーがテナーたることを自らの意志で選びとった結果に他ならない。 『帰還』はゲド戦記の一巻とされてはいるが、原タイトルでも明らかなようにテナーが我が子と思い育てているテルー (テハヌー)とテナーの物語だ。実の父によって火中に放られた少女テルー。火傷でただれた顔と丸まった指、無力な少女が負ってしまった過酷な運命を傍らにあって見守ろうとし、疲れ果てた姿で現れたゲドにも手をさしのべるテナー。12年前に翻訳出版された当時、その感想が、『さいはての島へ』で忍び寄る内なる闇を駆逐するために持つ力をその限界まで使い果たしてしまい魔法の力をなくしてしまったゲドの『帰還』での不甲斐なさ、に失望した、という声と、テナーが彼女の意志を持って選びとった生を喝采する声とに二分したという話を読む前に耳にしてしまい、読みはじめる機会を失ってしまっていた。 これは、どちらかに組みする、というようなことではないのでは…、という予感は当たった。死力をつくした戦いのその結果の変貌であったのなら、それもまたゲドであろうし、それは彼が与してきた力でもって力を制する論理の破綻をも垣間見させはしても、力の象徴としての魔法を使えなくなってなおその力に執着しているその様がみっともなくはあっても。 テナーが「命の恩人」ゲドと切り結ぶ関係の源泉は少女の頃の恋心。力あってこその我、という認識から抜け出ることのなさそうなゲドと、闇の世界からの脱出を果たした後、一時は魔法使いオジオンのもとで過ごしたものの、より長い時間を農家のおかみさんとして過ごしたテナーとの認識の相違の間隙を埋めるような展開が『アースシーの風』にはあるのだろうか? |
著者 | 華雪 | 出版社 | 平凡社 | 読んだ日 | 2004.2.9 | 書いた日 | 2004.2.9 |
著者 | Francesca Lia Block | 出版社 | 主婦の友社 | 読んだ日 | 2004.2.9 | 書いた日 | 2004.2.9 |
感想 | エコーは儚げで、ふれると脆く崩れ去ってしまいそうなのに、硝子の脆さはない。夢を見続けることを根底のところで信じる者の持つ勁さを持つ。 「魔法というのは信じることなんだから」「涙は奥深く子宮に届き、子どもになる。決して疑うことのない子どもに。魔法は信じることだと知っていて、魔法を信じる子どもに。」(P174) |
著者 | 華雪 | 出版社 | 平凡社 | 読んだ日 | 2004.2.9 | 書いた日 | 2004.2.9 |
著者 | Robert Bright | 出版社 | 徳間書店 | 読んだ日 | 2004.2.8 | 書いた日 | 2004.2.8 |
感想 | はずかしがりやで心優しいおばけのジョージーが泥棒退治に大活躍するお話。 後書きによると幼年童話の読者を念頭において横組み大判の絵本を単行本にした由。絵本の形で出して欲しかった。 |
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