読書日記(死をよぶゲームソフト)
by 鈴木 宏枝
[WebSite] Hiroe's Home Sweet Homepage

死をよぶゲームソフト(しをよぶゲームソフト)
原題(N/A)読んだ日2000.9.2
著者日本児童文学者協会編(にほんじどうぶんがくしゃきょうかい)訳者(N/A)画家(N/A)
出版社偕成社出版年月日1994.7原作出版年(N/A)
感想 ねむれないほどこわい話? ちょっとコワイ話を集めたアンソロジーで、友だちが作品を書いていたので、読んでみた。たかをくくっていたら、不覚にも怖かった(ほんとは、ホラーは超苦手)。タッチがそれぞれ違うし、イラストレーターも複数。まあ、次々に読んでいくタイプの本かなぁ。「しのびよる魔の手」は、少しジャン・マークのタッチを感じた。怖かったのは「真夜中の幽霊トンネル」。着想は普通だけど、ラストの書き方が怖かった。あと、表題作は、イラストで怖かったという話もあり。ゲームじたいが怖いのではなく、ほしいゲームソフトが買えずに交通事故死した少年が、買えた少年のところに逆恨みして出てくる話。ゲーム自体が怖いのだと、「リング」風な怖さになるのかな。プレーして何ステージまでいくと死ぬとか。
 あ、少し前に見たすごく怖い夢。のろわれたホームページというのがあって、そのページを見つけちゃったり、リンクを貼ったりすると怖いことが起きるのだ。そのホームページで出たウィンドウの中が覗き込めて、なにか知っているところだと思ったら、自分の寝ている寝室を壁の側から見ていて、だんだん寝室全体の像が鮮明になってくる。で、はっと目覚めたときは、自分がその寝室に寝ているという、現実と夢の妙なつながりが怖かった。…ネットの怪談とかありそうだよな〜。
 話がそれた。でも、この本14刷だし、シリーズで10冊目ってことは、けっこう売れたんだろうな〜。怖さの中に浮かびあがる人間の本質みたいなのを読めれば、新鮮だったけど、そこまでは到達していないみたい。うっ、夢に出てこないといいが。


鈴木 宏枝
[Mail] hiroe_ms@nifty.com

$Id: books.cgi,v 1.42 2010/09/23 08:35:15 yasutaka Exp yasutaka $