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みねこさんの読書日記(スティル・ライフ)
by みねこ
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スティル・ライフ(すてぃる・らいふ)
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| 原題 | (N/A) | 読んだ日 | 2001.10.20 | ||
| 著者 | 池澤夏樹(いけざわなつき) | 訳者 | (N/A) | 画家 | (N/A) |
| 出版社 | 中央公論社(中公文庫) | 出版年月日 | 1991.12.1 | 原作出版年 | 1998 |
| 感想 | 2月の初め頃こちらの掲示板でひとしきり話題になった時に気になりつつ読めずにいたもの。 文庫本の解説で須賀敦子さんがふれられ、ひろえさんやGelsominaさんのお話や感想の中にもあった巻頭の文章のインパクトはさすが。それが引用されたのを読んだ時にもぐっと惹き付けられたが中編の巻頭にふさわしく読者を誘導していく希有な表現だと改めて感じた。 表題作の他に『ヤー・チャイカ』が収められているがこちらの中ほどにあるテレシコワの挿話がとても印象にのこった。 <<地球は彼女の軌道という多彩な糸で四十八回かがられた手鞠になった。その時の文彦にとって大事だったのは、上天に見える星々の間に紛れ込んで下を見ている彼女の視線、地球の各部分をそっと撫でていく彼女の視線だった。それを、その視線を感じたことを彼は降りてきたテレシコワに伝えたいと思った。地球は軌道を周回する彼女の宇宙船というベールをかぶせられ、その淡い薄い蜘蛛の糸の織物が、暖流と寒流や、モンスーンの風や、層雲や、オーロラ・ボレアリスや、ヴァン・アレン帯以上に美しく、地球を飾った。その織物を文彦は夜の空に見た。上空の目に見られていると感じた。―文庫本P149より引用>> | ||||